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「魔物は三百年周期で復活しようとするのだ」
「三百年じゃあ別に俺たちが心配することねえな」
仲間のケンが俺に眼くばせしてニヤッと笑った。明らかにこの老人を馬鹿にしている。
「その三百年目がまさに今日だとしたら、どうだ。そこのおまえ。どうだ。まだ笑っていられるか」
その老人は笑いながら言った。しかしその目は少しも笑っていない。よく見るとその老人は不思議な顔立ちをしていた。この国の人間ではないように見える。
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