第一章 古(いにしえ)の伝説

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「魔物は三百年周期で復活しようとするのだ」 「三百年じゃあ別に俺たちが心配することねえな」  仲間のケンが俺に眼くばせしてニヤッと笑った。明らかにこの老人を馬鹿にしている。 「その三百年目がまさに今日だとしたら、どうだ。そこのおまえ。どうだ。まだ笑っていられるか」  その老人は笑いながら言った。しかしその目は少しも笑っていない。よく見るとその老人は不思議な顔立ちをしていた。この国の人間ではないように見える。
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