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トバリ4
さて、××××。
話してくれるかな。
どうして、キミがそうなったのか。
一言だけでも良い。
……。
…………。
…………ふむ。
怖い……?
それはまた、漠然とした話だね。
恐怖とは何かな。
恐怖とは誰かな。
見知らぬ他人か、それとも身近な誰かかな。男か女。
はたまた子どもか老人か。
どれがキミの恐怖対象というのかね。
キミの細やかな琴線に触れるのは。
キミの枯れ果てた心の深層に傷を付けたのは。
……嗚呼、そんなに唇を強く噛まないで。
切れて血が滲んでしまうよ。
わかった。
今は話したくはないのだね。
それなら、それでいい。
さあ、温かいミルクティーをお飲みなさい。
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