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トバリ5
嗚呼、よかった。
少しばかり頬が和らいだね。
温かい飲み物は身体だけでなく心も温めてくれるものさ。
特に、ガランドウとなった心にはなおのこと染み渡るだろう。
さあ、此処はキミを咎めるものなど何もない。ゆっくりと、ガランドウの器を継ぎ直していこう。
恐怖心はそう易々と拭えないだろう。だからまず、キミは自分の感情を言葉にできるところから始めないといけないね。
先ほど唇を噛んだのは、どう話したら良いか。言葉が出てこなかったからだろう?
……否定せず頷いてくれたということは、ボクの指摘は間違っていないようだね。よかった。
そう、だからまずキミは言葉を覚えよう。生まれたての赤子が発するように、心の奥底から望むことを言葉として形作っていくのさ。
なァに、恥じることはない。
それまで、そんな機会を与えられて来なかったのなら出来なくて当然なのだから。
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