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咲也と付き合い始めて2年が経った年末のある日の仕事終わり、会社の玄関を出るところでふいに後ろから呼び止められた。 「美桜ー!」 振り返ると営業の同期の香織が手を振って走り寄ってくるところだった。 少し息を切らせながら私に追い付いた香織。 「美桜、今帰り?」 「うん、香織も?」 「うん。最近ずっと忙しくて定時に上がれなかったけど、今日は久しぶりにこの時間に上がれたんだよね。」 「忙しいんだ?」 「まあねー。年末だしね。美桜んとこは暇なの?」 「暇ってわけじゃないけど、香織んとこほどではないかもね。」 「羨ましい。ねね、今日これから飲みに行かない?」 「いいね!二人で飲みに行くのかなり久しぶりじゃない?」 「うんうん。入社したての頃とかよく行ってたよねー。上司の悪口とか言いまくったりしてさ。」 「してたしてた!懐かしいねー。」 そんなことを言いながら、久しぶりに二人で年末の賑わう街へと繰り出していった。
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