第三章 愛しい人よGood Night

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「ハーイ 彼女は今二階で少し手が離せないの 」 とみゆき 「どうぞ!座ってコーヒーでもいかが?」 と明美夫人 暫くしてヨシノの部屋のノック音がした そっと開けるとドア一面に彼がそびえ立ち 笑いで目をきらめかせている みゆきと明美夫人が彼の後ろから 姿を見せた 「・・・裏切り者・・・ 」 ヨシノはうらめしく二人を睨んだ 「どうぞごゆっくり~」 二人はキャァキャァと階段を降りて行った あきらかにこの状況を面白がっている そしてヨシノはズイッと入ってきた 彼にたじろぎ空間を開けた 彼の逞しい体が狭いヨシノの部屋 いっぱいに広がった 彼に威圧されみっともなく 自分のベッドにしりもちをついてしまった 思わず夕べの事を思い出してしまう 「ええ・・・と・・・ シ・・・シャツをパクッたことなら おわびするわ! 着て帰っては悪いと思ったんだけど あのドレスで朝っぱらから 半分胸を丸出しで歩いていたら みんな卒倒するんじゃないかって 思ったの それに私の服はまだ乾いていなかったら ちょっと着替えてくるから3分待ってて・・・」 えいっと隙をついてトオルの横を すり抜けようとしたが 勢いよく手を彼につかまれた
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