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「ハーイ
彼女は今二階で少し手が離せないの 」
とみゆき
「どうぞ!座ってコーヒーでもいかが?」
と明美夫人
暫くしてヨシノの部屋のノック音がした
そっと開けるとドア一面に彼がそびえ立ち
笑いで目をきらめかせている
みゆきと明美夫人が彼の後ろから
姿を見せた
「・・・裏切り者・・・ 」
ヨシノはうらめしく二人を睨んだ
「どうぞごゆっくり~」
二人はキャァキャァと階段を降りて行った
あきらかにこの状況を面白がっている
そしてヨシノはズイッと入ってきた
彼にたじろぎ空間を開けた
彼の逞しい体が狭いヨシノの部屋
いっぱいに広がった
彼に威圧されみっともなく
自分のベッドにしりもちをついてしまった
思わず夕べの事を思い出してしまう
「ええ・・・と・・・
シ・・・シャツをパクッたことなら
おわびするわ!
着て帰っては悪いと思ったんだけど
あのドレスで朝っぱらから
半分胸を丸出しで歩いていたら
みんな卒倒するんじゃないかって
思ったの
それに私の服はまだ乾いていなかったら
ちょっと着替えてくるから3分待ってて・・・」
えいっと隙をついてトオルの横を
すり抜けようとしたが
勢いよく手を彼につかまれた
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