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 突然、スマートフォンの画面が真っ赤に変わった。  あちこちから同時に鳴り響くアラート音。  皆が一様に立ち止まってスマートフォンを引っ張り出す。  全員が覗き込んだ画面には、迫りくる危険を知らせる文章。  避難せよ、避難せよ。  アラートが鳴り響く。  空に描かれる光の筋。飛来する光球。  だが、突然襲い来た非日常は、誰の中にもすぐには入ってこなかった。  空と画面を交互に見ながら立ち尽くす人々。 「えっ?」  浩平が文章を読み返そうとしたその時、凄まじい光が真昼よりも明るく辺りを照らした。  続け様に襲い来た熱と衝撃は全てを飲み込み……。
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