第2章 久々のシャバの空気

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第2章 久々のシャバの空気

赤坂「いやーやっぱシャバはいいなぁまたパチプロ生活に舞い戻りか10年だもんな色んな事が変わっているだろーよ」 そして赤坂はパチンコ屋に言って驚愕する今まで打っていた4号機が撤去されどの店に行ってもAタイプのアイムジャグワーシリーズばかりしか置いてないのだ。 Aタイプとは純粋に約320枚のビッグボーナスや約110枚のレギュラーボーナスのみで枚数を増やしていくシンプルなタイプだ。 試しにホールを巡り出そうな台を選んだその台はトータル3000回転でBIG18回で700回転ハマっている、実際こんな台が普通に落ちている事はまずない。 これは幸運だと1000円札三枚をいれてビッグボーナスを引くもメダルの枚数が減っている320枚位しか出ない換金すると6000円投資した三千円含めるとたった3000円の利益だ赤坂はそれでも打ち続けて何とか1000枚出した所で止めた17000円のプラスだ。 しかしかつてと比較しても客が断然に少ないし抑抑(そもそも)稼動している台がないからデータもとれないこれじゃ生計を立てていくのが無理だ。 そんな所にかつて繋がりがあった渋谷が現れる。 渋谷「お前赤坂だろ10年振り位かぁ例の新庄の事件だけにしては長い様なもするんだけど?」 赤坂「あぁ、刑務所内でやらかしちまってなぁ結局10年だよ」 赤坂「にしても久しぶりだな相変わらずゴト行為をやっているのか?」 渋谷「今や僕は半グレの幹部なんだぜゴト何てもう古いんだよ僕の仕事手伝ってくんないかなー?仲間や部下達は皆パクられちまってさー」 赤坂「どんな仕事だ?今の俺なら殺しまで何でも出来るぞ」 渋谷「殺しなんて物騒だねシャブの売人だよグラム3万円で売るこれが結構売れるんだ欲しい人間は沢山いるからね他県や遠方からやってくる客もいるんだよ」 渋谷「君はスマホかパソコン持っているよね?」 赤坂「パソコンはねーがスマホなら最近買ったんだ」 渋谷「匿名掲示板でシャブを探している人間を探したり此方から売るという宣伝をするんだ宣伝は1時間以内に削除して頂戴よ足がつくから」 渋谷「今から20グラム分のシャブを渡す2週間後に30万僕に渡してね残りの30万は君の取り分だ」 赤坂「売り上げの半分も貰えるのか割といい条件だ」 渋谷「それとこの携帯電話を渡す決して足がつかない携帯だからさ、僕との連絡手段はこれを使ってくれ」 赤坂「了解したぜじゃあ2週間後で」 赤坂はネットを駆使して購入者を探すも大量の応募者が殺到し2週間満たない内にシャブは完売してしまった。 そして直様(すぐさま)渋谷と会う。 赤坂「貰ったシャブなら完売したよほら30万」 渋谷「なぁ儲かるでしょう!ただ仕入れが非常に厳しくてね次は2週間待ってくれよ」 渋谷と別れた後思わぬ人間に遭遇する、新庄だ。 赤坂「おい新庄てめーのお陰で豚箱行きになっちまったじゃねーか」 新庄「俺だってお前がおまわりに全部喋りまくったお陰でパクられて数年間豚箱生活だったんだぞ」 赤坂「そんなの知るか良いか新庄二度と俺の前に姿を現すな次あったらお前命無いぞ心臓ぶち抜いて一突きであの世行きだぜ」 新庄「ひっひぃー分かったお前の前には現れねーようにするからよ」 赤坂「これでも俺は機嫌が良い方なんだぜいい仕事見つかったからな」 そして2週間後渋谷から連絡がはいるどうやらブツが手に入ったらしい 赤坂「よう渋谷手に入ったか」 渋谷「君に渡せるのは20グラム迄だけどな」 赤坂「そんな事言わずに(もっと)譲ってくれよ欲しい人は沢山いるんだぜ?」 渋谷「数には限りがあるし売人は君だけじゃないそれに大量に持てば持つほどパクられやすくなってくるもん何だよ」 赤坂「仕方ねーなぁ20グラムで我慢するとするか」 そして赤坂は客と待ち合わせ取引をする相手は女性だ。 女性「お金は持ってないけど何とか1グラム譲って下さい」 赤坂「金がねーのにシャブ欲しいだぁ此方(こっち)は交通費と時間を掛けてここ迄来てんだよそれに金がねーってどういう事だ」 女性「体で払うから」 赤坂は切れた。 赤坂「そんなもんが金の代わりになるわけねーだろ!!!」 「ザクッ」 「ザクッ」 赤坂は女性の顔をぶん殴り持っていたアイスピックで腹を滅多刺しにしてその場を去る。 赤坂「ちっ貴重な時間を無駄にしちまったぜ会う前に金があるか確認しとく必要があるなにしてもあの女死んだかな?死んでてくれると嬉しいんだが、死人に口なしだからな」 渋谷「赤坂悪いけど次の仕入れまで時間が掛かりそうなんだ入ったらまた連絡するからさ」 赤坂「しかたねぇーなそー言えば金持ってない客滅多刺しにしてもしかしたら死んでるかもしれねーな問題ないか?」 渋谷「匿名掲示板でシャブを購入する様な人間だ捜査はどうなるか分からないけど多分大丈夫だと思うよ」 渋谷の感は当たった、この事件は被害者が十度の麻薬中毒者だったので事件は迷宮入りとなった。 しかし赤坂の収入源が先行き不透明な状態になってしまった。 此処で赤坂は刑務所であった村井さんの犯罪であるがシノギの一つを実行する事にした。 赤坂は数多くの薬局を回り高い薬やサプリメントを次々と万引きして行った。 金額にすると2万円相当する品物を一店舗で回収し次の店舗に行き同様の金額を窃盗する。 大量の医薬品を自宅に持ち込みそれをネットオークションで販売する。 これを実際やってみると良いお金になったなぜなら窃盗しているから仕入れ値が0円だからだ。 更に店頭価格より良い値段がつくケースが結構あった自宅に直接届く事がその理由だ。 赤坂は教えてくれた村井に感謝する、こんなちょろい商売教えてくれるなんて。 これに味をしめた事と1店舗に集中すると怪しまれる事から窃盗の範囲を広め電車に乗って遠くの薬局まで行くようになった。 場合によっては他県まで足を運んで窃盗の犯罪を重ねた。 こんな生活が半年ほど続いた月収は60万円程度。 半年間経っても渋谷から連絡が来ない。 赤坂は楽して儲かるシャブの売人の仕事が好きだった、餌に群がる魚の様に客が集まり渋谷にはグラム3万と言われていたが重度の麻薬中毒者で金を持っていそうな人間には倍の6万円でさばいたりしていたからだ。 そして連絡が来たと思ったら電話は赤坂個人の携帯に相手は警察だった。 自宅に警察が押し寄せ家宅捜索される、犯行がばれた理由は街頭の防犯カメラや店内にある防犯カメラだ。 同じ店に何度も足を運ぶ事もあった、それが命取りだったのだ。 赤坂は何時も通り言い訳する事もなく淡白(あっさり)犯行を認めた窃盗した商品を販売するなどの悪質な行為と前科もある事で懲役2年の実刑判決が下された。 別に赤坂は刑務所なんて怖くない一度天下を取っているんだ、出所してから一年も経っていない、自分の影響力はまだあるはずだ。 そして刑務所内にて奇跡的に村井と同じ部屋になる。 赤坂「村井さんの教えてくれたシノギって奴で2年入る事になりました。また宜しくお願いしますっす」 村井「前にお前に言ったよなもうお前の顔は見たくないって端然(ちゃんと)聞いていたのか?お前は戻ってきちゃいけなかったんだよ」 赤坂「すいません村井さん期待にこたえられなくて、村井さんのシノギって奴が可也おいしくてついやりすぎて足がついちゃいましたよ」 村井「まー俺がいいシノギを教えたのが原因なら俺にも責任はあるわなもうお前に余計な知恵は与えないよ」 赤坂「で、久々にムショに帰ってきたんすけど誰かこのムショを仕切っている人間は居ますか?」 村井「暴力団構成員の鈴木って男だ関わらない方が良いぞ」 赤坂「そうっすかじゃあ俺から挨拶に行ってくるっすよそして叩きのめしてまた俺がこのムショの頂点だって事を思い知らせてやりますよ」 赤坂は村井に居場所を聞き出し自由時間にその場所へ向かう。 赤坂「俺は赤坂だお前が今仕切っている鈴木か?」 鈴木「あぁそうだがてめー俺に何か文句でもあんのかよ、それとも俺に挨拶しに来ただけか?」 赤坂「俺がテメーに挨拶?ふざけんな!鈴木よ、しらねぇのかかつて此処を仕切ってた赤坂の名前を」 「鈴木さんこいつヤバイ奴ですぜ関わらない方が良いです」 鈴木「そ、そうかあぁ分かったお前の目につく事はやらねぇよ」 赤坂「目についた奴は一人残らず殺してきたんだお前もそうならない様に気をつけろよ、俺は殺しも笑顔で実行できる男何だからな」 鈴木「はい分かりました」 赤坂「村井さん鈴木って野郎に一発かましてきましたよこれで此処は俺の天下っすよ」 村井「またお前の時代がやってきたか、それはムショの中じゃなくてシャバで出来ればどんなに良い事か、この経験は必ずシャバで活かせよ」 赤坂は刑務所内で覇権を握った食事の時は他人から奪い取り恐喝までも行った。 美味しい物もお金も全てが赤坂の元に集まるようになった、その金を刑務官に握らせ暴力を振るい尽くす。 刑務官だって所詮は人間、お金の為に働いているし公務員なのでサイドビジネスも出来ないだからこうして立場を上手く活用して臨時収入を得るのだこれは日本では勿論海外では当たり前の現象だ。 しかし皆の堪忍袋の尾が切れた、集団で赤坂を追い込みボコボコにする計画を立案したのだ!。 そのリーダーは鈴木だ。 赤坂「お前等俺をやるってのなら覚悟は出来てるんだろうな」 鈴木「お前この人数相手のどうにかなるとでも思ってるもカ全員でボコボコにしてお前を殺してやるぜ」 赤坂の強がりの台詞は無駄な事だった多勢に無勢で赤坂はボコボコにされた。 「ドゴッ」 「バキッ」 赤坂「ゴフッ」 鈴木「赤坂どうしたよ土下座して靴でも舐めれば勘弁してやってもいいぞこのムショの天下は俺のものだけどな」 赤坂「誰がそんな事するかよお前如きにな」 赤坂は10名ほどからリンチを受け重症を負うも負けは認めなかった、それ所か復讐心は強まるばかり。 しかし以降赤坂についてくる人間は誰もいなかったが赤坂は復習を企てていた。
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