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プロローグ
二才年下の妹、愛美は高校を卒業した年に担任だった先生と結婚した。
愛美は高1で先生を好きになり、一年片思いして、高2で告白するが、失恋する。それでも諦めず、ぶつかって、ぶつかって、ぶつかり続けた結果、高3でようやく気持ちを受け入れてもらったらしい。
愛美の気持ちを受け入れてからは、先生も積極的に愛美との将来を考え、卒業式の日にプロポーズしてくれたそうだ。
という話をすると、まるで少女マンガみたいな展開だと驚かれる。
私もそう思う。
しかし、親は愛美の結婚に大反対だった。特に父がすごい剣幕で切れていた。
「担任だった男と結婚なんてありえん!結婚するなら、愛美は勘当する!」
普段は穏やかな父がそこまで言い切った。
父を怒らせたのは高校在学中に親の目を盗んで先生と付き合っていた事だった。
学校を信じて子どもを預けていたのに、先生とできていたなんて、かなりのショックだったらしい。
なぜ卒業後すぐに結婚すると愛美は言い出したのか理解できなかった。
社会人としてもう少し経験を積んだ後でも良かったのではないか。
父だって、卒業後すぐじゃなかったら、寛容だったかもしれないのに。
だから本人に理由を聞いた。
「これ以上我慢できないからに決まってるでしょ!」
愛美はハッキリとそう言った。
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