人間擬態《ヒューマンフェイク》

4/4
88人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
少しばかりウザいカエルを仲間に加えてから、俺達はグリードゴブリンがいるとされている洞窟へとたどり着いた。 洞窟内は薄暗く、入った瞬間からモンスターの気配が凄く、少し奥へ進めばすぐに鉢合わせる事になるだろう。 並みの冒険者ならば、この洞窟の最深部に到達する前にリタイアになると考えられる。 しかし、魔王軍幹部との戦闘時にその強さがはっきりした特性【全物理攻撃反射】&【全魔法攻撃反射】があれば対して苦ではないのだけれど。 とは言え攻撃が全て反射出来ても、五感はしっかりと残っている為、洞窟内の死体の腐った臭いに耐え続けなければならない。 攻撃よりこっちの方がよっぽどキツイ。 これは一刻も早くグリードゴブリンを討伐し、この洞窟を脱出しないと、俺達の嗅覚が可笑しな事になる。 俺はまだ我慢ができるが、隣に目線を移すとアマガエルが死ぬ三日前のような顔でフリーズを決め込んでいた。 「アマガエル、起きろ。今寝たら死ぬぞ!?」 「ここ、臭すぎるやでぇ~」 限界が来たのか、アマガエルが俺の羽毛の中に潜り込み、顔を出すことがなくなった。 「なにやってんだ?」 「もう限界やでぇ~」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!