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「お待たせしました」 「お、今度はイケメン」とコンビのひとりが見上げ、 「ここのご主人?」ともうひとりが聞く。 「いえ、主人の孫で」 「そう。じゃあゆくゆくはさっきの? 看板娘とふたりで?」 「いえ、まだそんな」 「まだよまだ」 「てことは可能性ある?」 コンビの掛け合いに美歩はびっくりして顔がまっ赤になる。 「いじるのいいから説明お願いして」と相方が悪ふざけをとめ、 「じゃ、お願いします」 「はい」と勇翔はテーブルに置いた料理を手で示す。「こちら生シラス丼、こちらが海鮮丼です」 「おいしそ」 「これは朝とれたシラス?」 「ええ、毎朝届くんですが限りがあって、15食限定のメニューです」 「貴重」 「いただきましょう」 「どうぞ、召し上がって下さい」 「うん、海鮮丼もいい。脂のってる」    *** 11月9日に電子書籍を発売しました。作者の自己紹介にあるHP、または「あらすじ」の下部から購入サイトにお進みいただけます。ぜひ。
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