第4章 再会①

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 ――――会社に到着した私たちは、駐在員の安西と社員に渡辺を紹介して、短い時間だったが今後の指導内容の確認を行った。  社員との打ち合わせも終わり帰り支度をしていると、安西から親睦会の用意がしてあるから皆で行こうと誘われ、私と渡辺を含めた8名で行くことになった。  日本人街に着くと、初めて訪れた渡辺はネオンの派手さと通りの賑やかさに驚いていた。 caeab20d-a4e2-4f18-92f0-acaf8afa9835 「むちゃくちゃ、店が多いですね!居酒屋フジサンとか、ちょっと笑いますよね」 「まあ確かに、“フジサン”とか“さくら”とか日本ぽい名前の店は多いな」 「さあ、入ろう」  渡辺の自己紹介で宴会が始まった。 居酒屋だが、料理は日本のものとほとんど変わりない。結構本格的な懐石料理もある。マツタケの土瓶蒸しは格別美味かった。  宴会が終わり安西から二次会を誘われ同行することになった。1か月前に行ったクラブだ。 (シュウリンに会える)
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