獣でありし者

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 私はハンマーを握り締め、速未の胸に思いっきり叩き落とす!  ハンマーが身体に喰い込み、鮮血が飛び散る。  鉄の塊が皮膚を貫き、中にある硬い物を砕いた時の感触が堪らない。右腕に温かくて緩い電撃のような物が瞬時に伝わり、脳内に広大な草原が広がっていくような感覚に満たされていく。  更に、容赦なくハンマーを胸の至る所に、何度も叩き落とす。  鮮血が飛び散り続ける中、折れた肋骨が次々と皮膚を突き破り、折れて先端が鋭くなった白い骨が、赤く染まり表に顔を出す。ハンマーの喰い込む感触も、砂利のような物に打ち込んでいるような感触になってきた。  速未は悲鳴を上げ続け、身体を何度も大きくびく、びくと痙攣をおこしたかのように震わせながら、涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながらも、薄気味悪い笑顔で天井を見つめ続けている。  私は笑みを浮かべ、速未の下腹部に視線を放つ。  そこには、かなり大きくなり、今にも震え出しそうなペニスが堂々と存在していた。  ペニスを左手で握り締める。  速未は喘ぎ声を張り上げ、身体をびくと震わせて、海老のように反らす。  手の中でペニスが震え出す。ナイフを根元に当て、一気に切り離す。  鮮血と白く濁った液が派手に飛び散った。  下腹部を深紅と濁った白色のマーブル模様が覆って行く。  速未はピクピクと身体を震わせて、濁り切った喘ぎ声で、へらへらと笑い続けていた。  ペニスは私の手の中で、ピクピクと震えていたが、終息し、硬かったペニスは、フニャフニャになった。  私はそのフニャフニャになった汚らわしい物を、ヘラヘラと笑い続ける速未の口の中に、力任せに押し込んだ。 「これを口から出したら、絶対許さないからね~」  笑いながら、速未に話しかけ、鋸を手にする。  鋸を右脚の付け根に当て、鋸を引く。  速未は言葉にならない声で絶叫をする。  柔らかい肉に引っ掛かりながらも、鋸の歯は鮮血を飛び散らせながら、太ももの奥へと喰い込んでいく。血管、神経、筋肉と言った筋張った物をブチブチと弾けるような音を立てて切り裂き、噴き出すように流れる鮮血を物ともせず、骨に到達する。硬い物を引き切っていく感触に、身体が蕩けて行く感覚に全てが堕ちていく。  ギシギシと擦れ合うような音が、作りあげる一定のリズムに酔いしれ、骨を引き切った時、がくっと、身体が落ちたような無重力感に沈みながらも、肉を一気に引き切り、右脚を切断した。  次に、左脚、右腕、左腕と、鋸でゆっくりと時間をかけて切断をしていく。  鋸の歯と骨との鬩ぎ合いが、楽しくて仕方が無い。火照ってきた身体から、流れ出す汗のひんやり感が、全神経に伝わり、身体全体がゾクゾクしてきて、異常な程の高まりに気持ちが支配されていく。  速未の身体は鋸を引くタイミングに合わせて、機会的に動くだけの存在となり果てた。  身体全体が生温かい空気に包まれ、蕩け出すような状態になり、速未の四肢の切断が終了した。  速未の身体をうつ伏せにして、ハンマーで尾骨と仙骨の辺りを砕く。飛び散る鮮血を見つめながら、鉄の塊が骨を砕く感触を再び楽しむ。ハンマーで砂地を叩いているような感触になり、ハンマーで打つのを止め、ナイフに持ち替えて、背骨の両脇をしっかりと切り裂く。  次に首にナイフを突き立て、骨を軸に回す感じでナイフを動かし、首にしっかりと切り込みを入れて行く。  ナイフを放り投げ、速未の身体を床に蹴り落とし、両手で頭部を掴み、両足を両肩に当て、思いっきり引っ張る!  速未の頭部は背骨ごと、身体からすっぽりと抜け、首から大量の鮮血が溢れ出した。  私は倒れ込みながらも、大声で笑いながら立ち上がり、髪の毛を掴み、根ごと抜き取ったタンポポのような速未の頭部を睨みつけた。  爽快感に満ち溢れ、空を飛んでいるかのような感覚に、ひたすら酔いしれる。  一旦、速未の頭部を床に放り投げてから、背骨の部分を両手で持ち、野球のバッティングの如く振り回して、鉄柱に頭を叩きつける!  頭は爆発をしたかのように弾け飛び、周辺に脳味噌、目玉、骨の破片、鮮血などを派手に飛び散らせた。  私は背骨を右手に握りしめた状態で、大声で笑い続け、倉庫の中央に立ち竦んでいた……。
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