一章 フェアリーテイル・ディテクティブ

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(──いや、まさか)  思わず彼を観察すると、にまーっと、いじめっ子みたいな笑みを返された。 「どうしたのかな、そんなまじまじと見て。ていうかお前、もともとそんな顔色悪いの? 物語に出てくる吸血鬼みたい」 「な!? ち、違う!」 「ふうん。なら体調不良が原因か」 「うぐ、それは」 「図星だな。風邪?」 「違うっ」 「じゃあ何」
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