一章 フェアリーテイル・ディテクティブ
26/31
読書設定
目次
前へ
/
118ページ
次へ
不意に、青年はかがんで、床に落ちた何かをつまみ上げた──先ほど帆影が拾った、桜の花びらだ。 カウンターに移動した彼は、ガラスの器に水を張り、花のひとひらをそっと浮かべる。 傷ついていた花びらはうるおい、水に癒され、透明になって安らいだ。 「ほら、ぼうっと突っ立ってるくらいなら、座ったらどうかな。ぶっ倒れてもらっても困るしね」 彼はそう言って、帆影をカウンター席へとうながした。
/
118ページ
最初のコメントを投稿しよう!
15人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
50(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!