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少女の不思議な質問に、翡翠色だった瞳が、カットされたエメラルドのようなきらめきを放った。
「──興味深いことを訊くね。君は、どう思う?」
「学校で、噂で聞いたの。テレビ塔の近くには、森みたいなお店があって、ものすごくきれいな魔法使いが住んでるらしいって。その魔法使いは、どんな困り事も解決してくれるって」
「どんな困り事も、というのは語弊があるかな。俺が引き受けられるのは、本の持ち主と登場人物に関する相談だけだよ」
「なら問題ないわ。わたし、自分の絵本のことで相談したいんだもの」
「うん、そうだろうね。この店は、そういう人たちを引き寄せる店だから」
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