大桃太郎と鬼退治

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 恐らく鬼だ。だとしたら黒い肌をしているので黒鬼か。人の身長並みの大きさの金棒を持っている。そして今俺はとてつもなく危ない。なぜなら、化け物は俺を目掛けて金棒を振り下ろそうとしているからだ。急いできびシールドを構える。が、化け物が金棒をポトンと落とし、後ろに倒れた。倒したのはキジ夫さんだ。 [キジ夫]  「やっぱ赤鬼は話にならないなー、飢餓状態の動物みたいに餌に気を取られ過ぎている。」 [太郎] 「黒鬼じゃないんですか、肌の色的に。助けて下さり有り難うございます。」 鬼という推測は合っていたが、なぜ赤鬼なのかが分からない。 [キジ夫 ] 「鬼はな、強さによってカラコンを付けていているんだ。赤が弱くて青がまあまあで黒がそこそこ強い。そして強い鬼ほど、武装を持っている確率が高い。なぜかって、社員を倒した鬼だからだ。だが意外なことにこいつそこそこの代物だな、お前が使え。」 そう言ってキジ夫さんはパーカーを僕に渡した。早速羽織ってみたが何が凄いかいまいち分からなかった。 [キジ夫]  「それの名は『きびパーカー』、使用者の実力を1.5倍にするっていう凄えアイテムなんだ。そして俺らが今から向かう場所はあそこだ。」 そう言ってキジ夫さんが指を指したのはテーマパークだった。
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