6人が本棚に入れています
本棚に追加
恐らく鬼だ。だとしたら黒い肌をしているので黒鬼か。人の身長並みの大きさの金棒を持っている。そして今俺はとてつもなく危ない。なぜなら、化け物は俺を目掛けて金棒を振り下ろそうとしているからだ。急いできびシールドを構える。が、化け物が金棒をポトンと落とし、後ろに倒れた。倒したのはキジ夫さんだ。
[キジ夫]
「やっぱ赤鬼は話にならないなー、飢餓状態の動物みたいに餌に気を取られ過ぎている。」
[太郎]
「黒鬼じゃないんですか、肌の色的に。助けて下さり有り難うございます。」
鬼という推測は合っていたが、なぜ赤鬼なのかが分からない。
[キジ夫 ]
「鬼はな、強さによってカラコンを付けていているんだ。赤が弱くて青がまあまあで黒がそこそこ強い。そして強い鬼ほど、武装を持っている確率が高い。なぜかって、社員を倒した鬼だからだ。だが意外なことにこいつそこそこの代物だな、お前が使え。」
そう言ってキジ夫さんはパーカーを僕に渡した。早速羽織ってみたが何が凄いかいまいち分からなかった。
[キジ夫]
「それの名は『きびパーカー』、使用者の実力を1.5倍にするっていう凄えアイテムなんだ。そして俺らが今から向かう場所はあそこだ。」
そう言ってキジ夫さんが指を指したのはテーマパークだった。
最初のコメントを投稿しよう!