闇音黒翼と社長室

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 そういえば言い忘れていたが私は幹部への昇格が決まった。理由は幹部討伐への貢献と今までの鬼の討伐数が充分なものになったかららしい。 だが一方私より活躍したであろうキジ夫さんは減給が言い渡されたそうだ。教育中のアルバイトを鬼の元へ渡してしまったが故に本来なら解雇処分になるものを銀鬼討伐の成果に免じて減給という形での処罰になったそうだ。 そういえば先ほど10人前後の編成で金鬼討伐に向かっていっていた。私はこの会社に入ったのは約半年前の話になるが、こんなにもガチで会社が動いているのは初めてのことだ。キジ夫さんは4年前に入ったとのことだがこんな動きは見たことがないとのことだ。 そして私は今から社長さんと対談をすることになっている。社長さんの名は大桃 雅刀(おおもも まさと)という。偶然にもあの太郎さんと同じ名字だ。さあさあと社長室の扉を開けると、そこには二人の人が座っていた。 [黒翼] 「失礼します。」 [雅刀] 「ノックもせず入るだなんて失礼しまくりだな。」 そう微笑みながら指摘をしてきた社長さん。「時によっては命を預け合う仲なんだから堅苦しくするのはやめよう。ここにいる皆友達だと思え。」と入社した時に声を掛けてくださったのだが、ここまで緩いと恐怖すら覚える。
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