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大桃太郎と鬼退治
これはこの日から始まった激動の1週間の物語だ。
〜2012年 6月12日〜
俺の名は大桃 太郎(おおもも たろう)。高校には受かったものの学校には行かず、バイトもせずにサバゲーをただこなし続けている引きこもりだ。
何かしなきゃとは思っているが、俺はどうしても学校にだけは行きたく無い。だからバイトアプリをダウンロードした。そこで目に飛び込んできたのは『鬼退治できる人募集中!』という表示。面白そうだと受けに行った面接はまさかの即採用だった。
[面接官]
「今丁度人手不足でね。この武装を渡そう。」
そう言って太郎に面接官は『きびソード』や『きびシールド』、『きびボム』そして『きびだんご』を手渡した。
[面接官]
「後はキジ夫に任せることにする。キジ夫は才能があるんだ、君の役に立つと思うよ。」
[???]
「あんたが太郎か。教育担当の猿犬 キジ夫(さるいぬ きじお)だ。」
前まで部屋には俺と面接官しかいなかったのにどうやってこんな一瞬で来たのだろう。そうやって悩んでいる間に気がつけばそこはトゲトゲとした岩肌が目立つ荒地だった。そして俺の前に立っているのは3メートルほどの高さの禍々しい化け物だった。
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