序章 [想い出]

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序章 [想い出]

忘れられない思い出がある。 あった…。 けど、思い出さない日も… ある。 だけど、壁にかけてあるカレンダーが残り少なくなると…。 思い出してばかり…。 いっそ、あの瞬間やり直せるならやり直してみるのも手かもしれない。 …絶対無理だけど。 どこにでもいるドラマが好きで、 現実逃避して頭の中で、ドラマの世界を作ってるオ・バ・サン。 自覚はあるけど、自分でオバサンとは言わない。 若かりしきあの日の想い出の記憶が薄れ、 モノクロになろうとも自ら着色して、 日々の非現実世界を楽しんでる。 私の名前は、藤沢(ふじさわ)サクラ…旧姓は山咲(やまざき)。 藤沢の姓を名乗って、もうどれくらいかな? 子供も大きくなり、身も心もそして時間もお金にも余裕ができてきた。 現実逃避してる時間のほうが長くなっていた。
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