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「秋だねぇ」
今日の撮影のバックが紅葉なものでタッくんがそう呟いた。
「イベントもいいけど、やっぱり秋っぽいことしたいね。スポーツの秋。食欲の秋」
スポーツは鬼ごっこやったけど?食欲はあーんイベントやったけど?って俺は口にせず思っていたら、うたうものさんのスイッチが入ってこんな言葉を吐き出した。
「次は芸術の秋でしょう!」
うたうものさんは、イラストを描いていたりするからそんな風に言えるんだろうな。俺の親父は画家だけど、俺はその血を受け継いでる気はしない、げたんわくんや束砂さんは目をキラキラさせていたが。
「なるほど。ならば親父さんに絵の手ほどきをしてもらいましょうか?」
五丁目さんの言葉に撮影をへらへら見守っていた親父の目がぎらりと光る。
「いいでしょう。だが条件があります!モデルは学生にょたで水着の学生にょたたちを描くのならいいでしょう!もちろん瑠璃含む、です!」
なんか面倒臭いことを言い出したよ。
「僕はオーケーだよ。おじさまに描かれるの慣れてるし」
「親父さん、一応一流画家だもんね。俺もオーケー」
「まぁ描くのもいいけど描かれるのもいいかな?」
香多くん、良くん、げたんわくんが続けて了承してしまい全員の視線が俺に移る。これは断れないよ……、
「俺もオーケー……」
と言ったら親父が跳ね上がり「水着の瑠璃を描けるーー!!」とガッツポーズをしていた。
俺は貴様の息子なんだが?女体化してるけどさ。
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