エピローグ

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結婚してからしばらくして横田さんのバイトするバーへ冬馬と飲みに行くと、華さんのその後の話を聞くことができた。 「前に話した戸波さんと華さんが付き合うことになったんですよ!戸波さんが一世一代の告白をして」 お金持ちの一世一代の告白とは一体どんなものなのか興味津々で聞くと、とある遊園地を貸切にして夜のメリーゴーラウンドの前で「結婚を前提にお付き合いしてください」と立膝をついて2カラットの婚約指輪を贈ったそうだ。 ダメだったらその指輪どうするんだろう…と現実的に考えてしまったけれど、見事華さんはその指輪を受け取ったらしい。 ちなみにそれは冬馬に離婚届を郵送する前の話だそうで、ちゃっかり戸波さんをキープしていたから急に離婚に応じたのだな?と複雑な気持ちになった。 何にせよこちら側に力になってくれようとしていた戸波さんは、それが自分のためだったとしてもきっと良い人で、大学生のときから彼女に好意を持っていたのならこのまま華さんと上手くいってほしいという気持ちでいっぱいだ。
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