空白の3年間

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「大きな声出すなよ」 「だって!今の今までずっと私のことが好きで忘れられなくて会いに来たみたいな言い方だったでしょ!?」 思わずベッドから起き上がる。 「会いたかったし、ずっと好きだったよ」 「じゃあ何で他の人と結婚したの!?」 「結婚してもいいかなと思ったから」 「最低!!」 枕を冬馬に投げつけるとバフッと顔に当たって落ちた。 前はこんなに軽い男じゃなかった。 大事な話は一番にしてくれたし、こんなついでみたいな言い方絶対にしなかったのに。 ハァとため息をついて冬馬も起き上がる。 「最低は言い過ぎだろ。そもそも俺たち別れたんだから問題はないはずだし。それに英玲奈だって」 「私が何?」 「いや、何でもない…」 何か言いかけて目を逸らした。 問い詰めようとすると、冬馬は一回家に帰ると言って今日が平日の朝という事を思い出す。 「また連絡する」と言って彼は自分の家へ帰って行った。
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