空白の3年間

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一人残された自分の部屋で、ベッドサイドのチェストの上から2段目の引き出しを開けた。 グリーンに近いブルーの箱には一粒ダイヤの指輪が入っている。 冬馬がプロポーズの時に贈ってくれた指輪で、別れた後返しそびれていたものだった。 「また連絡する…か」 そういう言い方は好きじゃない。 自分からするからこちらからはするなと言われているようで、主導権を向こうに握られている気分になる。 浮かれていた。 嫌いになって別れたわけじゃなかったし、酔って気持ちが大きくなっていた。 冬馬も同じ気持ちだと思っていたのに。 私の他に結婚してもいいと思える人と彼が出会っていたことがすごくショックだった。
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