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「許すって言うか、父も離婚は認めないわよ。体裁が悪いもの」
元はと言えばヤケになっていたからとは言え結婚した俺が悪い。
でも頑なに拒否されると溜息しか出なかった。
「それでね、帰って来る前に興信所を使って英玲奈さんのこと調べさせてもらったの。可愛いわね、従順そうで」
隠し撮りされたと思われる英玲奈の写真を、華がピラッと俺の前に見せた。
「英玲奈には会いに行くなよ」
「そんな怖い顔しないでよ。ねぇ私たち三人で暮らさない？」
「意味が分からないんだけど…」
「だって冬馬は英玲奈さんと一緒になりたいから私と離婚したいんでしょう？でも私はしたくない。だったら三人で一緒に暮らせば良くない？冬馬と英玲奈さんの間に子供ができれば、私と冬馬の養子にして三人で育てれば三井食品の後継者も出来るしみーんなハッピーじゃない」
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