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黄鬼は桃太郎の小ぶりな玉と摩羅の根元を一つに束ねるように三重にきつく巻いた後、残った紐で竿を丁寧に巻き上げていきます。先端だけ残して傘の下までみっちりと革紐で覆って結んでしまったので、桃太郎の摩羅は傘だけ色の異なる松茸のようになってしまいました。
顔を横に向けて青鬼の摩羅を熱心にしゃぶっている桃太郎にはその光景は見えていませんでしたが、己の摩羅と玉がきつく締め付けられ、先端だけがひんやりとした空気にさらされていることは感覚でわかります。黄鬼が桃太郎の摩羅をつんつんと突き、次いでそうっと扱きますと、革のざらつきがわずかな痒みとなって、じんじんとじれったい快感を生みました。
「ふぅっ……ふぅっ……」
青鬼の摩羅を咥えながら鼻から息を大きくつき、不自由な腰をくっくっと揺さぶる桃太郎の姿は、容姿が美しいだけに一層惨めな淫らさです。それをうっとりと眺める黄鬼は、桃太郎の摩羅の鈴口をくちゅくちゅと擽り続けました。
その間も青鬼は桃太郎の乳首をかりかりと掻き続けておりましたので、上も下ももどかしく、桃太郎の体の中で神通力がぐるぐると渦を巻いてしまいます。荒れ狂う神通力を直接受けている青鬼の摩羅は、太い骨でも入っているのかと疑うほど硬くなり、桃太郎は咥えた唇がその硬さを味わってしまい興奮が止まりません。しかし、縛られた後ろ手に自らの体重が乗っているので、この硬い物をもっと喉の奥にと思っても果たせません。
「ふれっ、ふぁよぅふれぇ……」
早くくれとねだりますが、開き直った鬼たちの色めいた悪戯心か、桃太郎の快感を長引かせようとする親切心か、決定的な刺激は与えられません。不自由でもどかしい快感がこのままずっと続くのかと少々辛く思い始めたその時、尻の間を生暖かく濡れた物がぞろりと這いました。
「んう!」
驚いて目線だけを向けると、なんと赤鬼がその厳めしい顔を桃太郎の尻に埋めているではありませんか。革紐で戒められたゆらゆら揺れる摩羅越しに、赤鬼が長い舌を出して、ぞろり……ぞろり……と尻の狭間をゆっくり舐め上げているのが見えます。
もちろんそのようなところを舐められたのは初めてで、桃太郎は戸惑いと羞恥に足を閉じようとしますが、縛られた足を黄鬼に押さえつけられて果たせません。
赤鬼の舌は何度か尻の狭間を行き来した後、小さな窄まりに狙いを定め、そこばかりを執拗に舐り始めました。舌の面でべろりべろりと味わっていたかと思えば、尖らせた舌先で窄まりの中心をつんつんとつついたりします。
桃太郎はくすぐったさと恥ずかしさの他に、ざわざわとした感覚が尻から駆け上がってきていることに気付かざるをえません。
桃の精は人の姿を写して生まれておりましたが、それは外見だけのことでしたので、排泄することがありません。そのため使われることの無い窄まりは固く閉じられていて、桃太郎はこれまでその存在すら意識したことがありませんでした。そんな事情でしたので、鬼たちに必要な言葉を教えた際、三匹が三匹とも熱心にその窄まりの呼び名を尋ねてきたことを不思議に思っておりました。
「尻の穴でもよいが、上品に菊座とでも呼べ」
そう教えてやると、三匹揃って「菊座」「菊座」「モモタロサンノ菊座」と嬉しげに繰り返しており、やはり鬼とはおかしなやつらじゃと思ったものです。
しかし、このように舌を這わされて初めて、そこが乳首とも摩羅とも異なる鋭敏な感覚が生まれる場所であることがわかってしまいました。舐られて感じる羞恥とざわめきは、確実に快感の一種と成り果てておりました。
熱心に舐っていた赤鬼は、次第に舌に感じる固さが解けてきたのか、そろそろと、しかしはっきりした意思をもって舌を尖らせ、つぷりと窄まりに差し込みました。そしてそのまま唾液を送り込むように、何度も舌を窄まりに挿し入れます。
「んうううぅ」
尻の中を舐められる感覚はおぞましく、それでいて菊座から摩羅へ甘美な稲妻が幾度となく走るようです。青鬼の摩羅を舐る桃太郎の舌使いは気づかぬうちに緩慢になり、こねられる乳首と擽られる鈴口と舐め解される菊座の感覚に、体全部を支配されてしまいます。
「菊座 ヤワラカク ナッテキタ」
赤鬼がにんまり笑うと、黄鬼が確かめるように窄まりを覗き込み、
「アァ ナント×××……!」
と感に堪えぬといった溜息をつきました。そして何かを思いついた様子で指先をぱちんと弾くと、どこからか小瓶を取り出しました。中に入っていた油状のものを、右手の中指にたっぷりなすりつけます。そして、抜け出た赤鬼の舌に代わって、その油まみれの指を桃太郎の菊座にぬぷりと埋め込みました。
赤鬼の舌よりもっと奥深くまで、黄鬼の指がこじ開けて進んでいきます。知らぬ行為に多少身を固くする桃太郎でしたが、黄鬼の指を助けるように赤鬼に再び菊座を舐められると、どうしようもなく力が抜けてしまいました。もう既に覚えてしまった気持ちよさが、黄鬼の指を伝って尻の中まで流れ込んでくるように感じられるのです。
くにくにと動かす黄鬼の指に、赤鬼の舌が這わされ、更に広げようと窄まりをこじ開けます。指と舌がてんでばらばらに動き、輪のようになった菊座の筋はだんだん押し負けて、その慎ましさを手放していってしまいました。しまいにはひくひくと動いて赤鬼の舌と黄鬼の指を締め付けるようになり、尻の内側で舌と指の異なる感触を味わい比べるまでに淫らになってしまいます。
「うふん……うふぅん……」
桃太郎が表情を蕩けさせ、甘やかな鼻声を上げるようになる頃には、とろけた菊座は黄鬼の太い指を三本すっかり飲み込んでおりました。
「モモタロサン ココ オトコ 気持ちいいナレル」
「菊座 ケガレ キンシ。デモ ワタシタチ コワクナイ」
「気持ちいいノ イイコトデショ」
口々に片言で言われる言葉の意味をよく汲み取れないほど、既に桃太郎の頭はどろどろに溶けてきておりました。乳首も鈴口も菊座も、もう苦しいほどの気持ちよさしか感じられません。それなのに、いつまで経っても終わりが見えないのです。
桃太郎は我慢の限界を迎え、ついに青鬼の摩羅から口を離しました。
「もう無理じゃ! 早ぅ喉を突いておくれ! 甘露を出させておくれ!」
身も世もない懇願に、ようやく黄鬼の指が桃太郎の菊座から抜かれます。桃太郎はほっとした心持ちがいたしました。これでようやく、甘露を出せるのです。
どこか幼子のような純真さを湛えた桃太郎に対し、黄鬼は何かを口の中で唱え、優しく微笑んで言いました。
「モモタロサン アタラシイ テンゴク オミチビキクダサイ」
そうしてあの傘の張り出した、到底桃太郎の口には収まり切らない摩羅を、ずぶりと桃太郎の菊座に突き刺したのでございます。
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