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青年は走った。 朝露で濡れた森の中を走った。 『天使の梯子はね、天使だけが登ることができるの。神様に会いに行けるのよ』 青年は肩で息ををしながら走り続けた。 木々が少なくなり、腰ほどまでの草を掻き分けて青年は進み続ける。 視界が開けて、青年は森の一番端の野原に出た。
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