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 やあ、ボクはタロ! ボクはご主人様とその家族のことが大好きなシバイヌだよ! 生まれてすぐ、パパさんことご主人様とその家族とずぅっと今でも一緒に過ごしている! だから家族みんなが大好き。見た目はボクと全然違うけど、そんなのボクは気にしないし、気にならない。    せっかくだからボクの家族みんなを紹介するね! まず最初にご主人様! いつもカイシャ? っていう所に行っちゃうから、あんまり家にいないけど、大きくて優しい手でボクをなでてくれたり、カイシャが休みの時には、散歩にも連れて行ってくれるからボクは大好きなんだ! 何よりボクのご主人様だし。  次はママさん! いつもボクにご飯をくれたり、毎日の散歩も毛並だって整えてくれる。つまりボクのお世話はママさんに任されているんだ。ママさんはご近所でもビジンで有名だ。でもボクがイタズラなんかすると、ビジンな顔をくずして、怖い顔で怒る。でも大好き。  最後はミク! ミクはご主人様とママさんの一人娘で、ボクのお姉ちゃん(ってご主人様とママさんが言っている)なんだけど、ボクと一緒に遊んだり、兄弟そろってイタズラしてママさんに怒られたりする。頑張って毛並も整えようとしてはくれるが、ママさんと違ってその手つきは危なっかしくて痛い。そんな感じの子なので、ボクは妹だと思っている。ボクがお兄ちゃんだ。フフン!    これはボクの大好きな大好きな家族のお話。  ボクの家は広い。ボクが家から出なくても、お部屋を駆け回ったり、遊べる部屋まである。だからボクはこの家で毎日ミクと遊んでいる。ミクがガッコウ? っていう所に行っている間は、ママさんと二人でまったりして過ごす。そんな幸せな時間。ずっと続くと思っていたのに……  お昼間のポカポカした時間、ボクはウトウト。心地いい時間。 なのにリンゴーンと軽い音を立てて、玄関のチャイムが鳴った。そうすると、いつものようにママさんがインターホンに出る。その繰り返し。でも今日は――
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