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解説
物語については、読んだまま、感じたまま、皆様の思うままにどうぞ。
しかし作中で少し判り難い、白と黒と灰、そして赤の思想についてだけ解説させてください。
「秩序」の白の視点
白=正義=秩序
黒=邪悪=混沌
灰=中立
「自由」の黒の視点
黒=正義=自由
白=邪悪=束縛
灰=中立
秩序の白は、皆さんお判りと思います。
自由の黒は、その真逆。反対側から見た、もうひとつの正義です。
灰は、秩序と自由をともに大事にするが、結果として(黒白それぞれの陣営から見れば)束縛し、混沌をもたらしうる存在でもあります。
対して赤(正確には紅)の思想は、灰に似ていますが、白は白のまま、黒は黒のまま、灰は灰のまま、ともに調和し、ともに生きる思想です。
故に、調和の赤。
しかし他の思想からは自分勝手な理想論にしか見えず、故に迫害されるのです。
そして赤魔女は、気付いています。
赤だけは、調和には足らぬ、と。
もうひとつ、対になる「色」が必要だと。
その「色」が見つかるまで、シンデレラの旅は終わりません。
そのお話はまたいつか、ここではないどこかで。
師植 多慶太
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