謝罪と約束と

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そこで、ジェラルドもまた立ち上がってヴェロニカに頭を下げた。 「話してくれて、ありがとう。両親には、私から伝えておくよ……これからは友人として、そして臣下として私を支えてほしい。よろしく頼むよ」 「……勿論ですわ! わたくしこそ、よろしくお願い致します!」 ジェラルドの言葉に、ヴェロニカもカーテシーをして頭を下げた。それからお互い、顔を上げて笑い合った。 そんな二人に恵理達は安堵し、若き皇太子と令嬢――いや、一人の貴族として向き合う姿を温かく見守るのだった。
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