砂糖と魔石

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そこで恵理達はミリアムの土属性の魔法で、グルナの畑の野菜や果物を短期間で育てたことを思い出した。だからミリアムは同じように、てんさい砂糖やこんにゃく芋をロッコに植えて魔法で育てれば良いと思ったのだろう。 けれどそこで、休みだからと恵理の店に来ていたグルナから待ったがかかった。 「いや、たとえ魔法を使うとしても元々が寒冷地の植物だから、下手に土地を変えない方がいい。土で、味が変わることがある。良くなればいいが、万が一のことを考えるとやめておくべきだ」 「……なら、私が行けば」 「ごめんなさい……たとえミリアムさんでも、畑のある里の中には入れません」
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