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ガータとミリアムのやり取りを聞きながら、大抵のことは叶えられると聞いているのでティートは感心して呟いた。そんなティートに、ガータも頷く。
「殿下は、強さに憧れを持っている。だから、アルゴの後援者になったのだが……同じように、支援してほしい者が今回の武闘会に参加している訳だ。観客としては、やる気がある者が多ければそれだけ面白くなるからな。結果、立ち見でも良いからと閲覧希望者が殺到している」
そう言われて、ティートは四階の平民の席へと目をやった。
なるほど、確かに立ち見の者達がいる。そして名を呼ばれたアルゴに目を戻すと、男は王子へと頭を下げていた。
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