年が明けてのどんぶり店

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店のドアが開き、中に入ってきた女性客二人に恵理とレアンは声をかけた。 そして、席に着いたタイミングでレアンがおしぼりを出す。ちょっとしたことだが夏とは違い、温かくしているので寒い時期にも好評だ。 「えぇと、今日はどれにしようかしら」 「そうねぇ」 おしぼりで手が暖かくなったところで、二人はメニューを覗き込んでしばし悩む。そしてうん、と頷くと女性客達は恵理を見た。 「ラグーソース丼二つ」 「はい、かしこまりました……店長、お願いします」
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