年が明けてのどんぶり店

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今の彼は、以前とは違う。仕事の選り好みはしないし、ただの狩りであっても依頼を受けてしっかり結果を出している。だから今の、軽口を言われるような街の人達との関係は、グイドが己の力で掴み取った結果だ――そう恵理が思ったところで、また客が来店した。 「いらっしゃい」 「「いらっしゃいませ」」 恵理、それからレアンとグイドが挨拶する。今度は、母親と男の子の二人連れだ。そして空いている席に座ると、子供がすでに決めていたのかメニューを見ずに注文してきた。 「親子丼ふたつ、お願いします!」
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