砂糖と魔石

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異世界であるティエーラには大陸があり、その中で四つの国に分かれている。 それが恵理のいるロッコの街があるアスファル帝国と、そこから南に向かったところにあるルベル公国。そしてアスファル帝国から見て東、大陸を縦断する山脈を越えたところにあるニゲル国と、そのニゲル国から南に向かったところにある砂漠の中にあるアジュール国だ。 胡椒やスパイスはアジュール国で作られているが、砂糖はアスファル帝国の隣国で、ティートの故郷であるルベル公国の特産品である。 とは言え、サトウキビの砂糖は輸出の為の商品として扱われているので、ルベルでも口に出来るのは国でも公族や貴族くらいで、それも毎日どころか年に数回がやっとらしい。そして輸出品として扱えるのも公王御用達の商人のみなので、ティートの商会は入手出来ないそうだ。
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