第3章:colleagues ~仲間達~

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エイミーがそう言いかけた時 彼女の研究着のポケットに入っていた スマホが振動した。 「あっ…弟から電話だ… ちょっとごめんね。 今夜のアヴニール試験運転は 私も参加するからまた後でね」 そう言って彼女は不安そうな顔で 席を立ち一人カフェテリアの窓際に行き 電話で話し始めた。 あまり自分の事は話さないエイミーだが 彼女の家族は中東からイギリスに渡った 移民で弟がイスラム原理主義に 傾倒(けいとう)しており その弟がテロ組織に加入するのではないか という噂があり亮太も心配していた。
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