第2章:アヴニール

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第2章:アヴニール

不思議な感覚が気になりはしたが 懐中電灯(かいちゅうでんとう)の灯りを頼りに山道を歩くと 開けた場所に辿り着いた。 東京ドーム10個分の広大な敷地内に 研究施設が建ち並ぶ ここがアラスカ国立天文台『ビックベア』 である。 数多い研究施設の中でもまず最初に 目につくものがある。 直径30mのパラボラアンテナが30台 敷地内に建ち並び その周りを高さ4m程のフェンスが囲っている。 新型電波望遠鏡『アヴニール』 ビックベア技術部門マネージャーである フランス人のアンドレが中心になって 開発した高性能望遠鏡である。
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