第2章:アヴニール

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従来型の望遠鏡と比較して10億光年先の 天体を観測する事が出来る。 1光年は約9兆5000億kmなので 気が遠くなる様な距離である。 今夜はアヴニールの試験運転が 実施される予定で研究開発部門に 所属する亮太もこの試験に携わる事に なっている。 ビックベアの敷地内に入ると 亮太が真っ先に向かったのは 研究員用のカフェテリアである。 夜勤前は仕事の前に夕食を取るのが常なのだ。 アラスカの山奥で生活する ビックベア社員達は近場にレストランや スーパーはもちろんコンビニも無いため 社員の大半はこのカフェテリアで 食事を済ます。 30席あるカフェテリアには 5~6人の研究員が先に座っており 食事中だった。
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