浮気されてても本命がわたしならいい

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浮気されてても本命がわたしならいい

週末はいつもより、熱く颯ちゃんに愛された。 週明け、歩くのがつらくて、ガードルでしめて違和感を感じさせないようつとめるも、いたしくて、椅子に座って雑務をこなしてた。 わたしが離れていかないよう、今週末は抱き潰されただけ。 だるい体で仕事に打ち込む。 ゲームアプリ開発会社の広報をしてるわたし、新作が出ない今の時期は閑散期で、18時の定時に仕事が終わる。 月曜日に心愛ちゃんに誘われて、心愛ちゃん行きつけの、BAR 月光へ行く。 心愛ちゃんは、わたしが勤めてるIT企業 四つ葉の御令嬢。 K大の情報工学科で学んだ友人だけど、愛結ちゃんは大学卒業後、ファッションの道に進んだ。 すらっとした長身でゴージャスな体つきをした心愛ちゃん。 モデルをしていた時、隣に立つのが恥ずかしかった。 心愛ちゃんは、副社長の息子で幼馴染の相沢大輝さんという婚約者がいる。 「……佐倉さん、いつもゴメンね。心愛と仲良くしてくれてありがとう」 婚約者と結婚が決まってる関係の心愛ちゃんは、大輝さんが飲み会で女の子と飲んだりボディータッチしただけで怒ってた。 羨ましかった。 嫉妬とわがまま放題でもそれを許してくれる大輝さん。 わたしと颯ちゃんの関係は違う。 わたしと颯ちゃんは、恋人ではなく体関係がある兄妹に近い。 中学1年生の時に、母親を亡くして多忙な父親と2人暮らしになった颯ちゃんと、流されて体の関係を持った。 でも、それは好きとか愛してるとかでなく、颯ちゃんの哀しみを慰めるためだった。 亡くなったお母さんの代わりに、洗濯や掃除、食事の世話を焼いてるけど、颯ちゃんとわたしは付き合ってるわけじゃない。 わたしは、颯ちゃんの哀しみを癒し、世話をするだけの存在。 わたしが颯ちゃんと同じ会社に就職した時に「幼馴染という関係を隠したい」と言われた。 ショックだった……。
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