*07 恋の味

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「ホラ、全部入ったぞ。全部アンタのもんだ」  暁の腕を引っ張り、結合部を触らせる。すると暁は、はっはっと浅く激しい呼吸を繰り返しながら 「……すごい……本当に入ってる……」  と感極まったように呟いた。  暁は以前、『後ろの穴は処女だ』と言っていた。その時は、客を喜ばせるための嘘かもしれないとも思った。しかし、この反応――やはりあの話は本当だったのだと、辰治は確信した。    暁が敷布団をぎゅっと掴んで、振り返る。その太腿は、小刻みにガクガクと震えていた。 「ごめんなさい……中、敏感になりすぎて、う、動けない……」 「……いい。オレがしてやるから、アンタはじっとしてろ」  身体を一度うつぶせにさせる。そこからさらにひっくり返し、真正面から向かい合った。  押しつぶすような姿勢。暁は胸板を大きく上下させながら、辰治を見上げた。その目尻に伝う、涙。組み敷いた身体は強張り、憐れなほどに震えている。  辰治は暁の頬を手のひらで包み、涙の跡を指先で何度もなぞった。 「アンタ、本当に初めてだったんだな」 「……」 「安心しろ。オレも鶏姦は初めてだ。……いや、それじゃなにも安心できねえか。とにかく、できるだけうまくやるから、あんまり怖がらねえでくれ」  暁はクスッと笑って、また目尻に涙を滲ませた。  身体を撫でながら抱きしめる。ぴたりと合わさった、肌のぬくもり。唇を重ね、優しく舌を絡ませる。そうしているうちに、少しずつ身体の強張りが溶けていく。  頃合いを見計らって、ゆっくりと、浅く突き始めた。
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