あるクリスマスの女の話

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彼とは大学二年の時に初めて話した。 私以外誰も取らなかった講義で、一人座っていたとき、講義に遅れて入ってきた彼が偶然隣に座って、私に話しかけてきたことがきっかけだ。 それから彼と話す機会も増え、自然と恋仲になった。 私は、彼と出会うまで恋愛とは無縁だった。 だから彼が全部初めてだった。 私が知らなかったことをすべて教えてくれた。 他の人がどうかは知らないが、彼はすごく優しかった。 いつもは引っ張る側なのに、そんな私を彼はリードしてくれたし、面白いことを言って、私を笑わせてくれた。 今は彼も働いているため、なかなか会う機会は少なくなったが、たまに時間が合えば、ディナーに連れていってくれるのだ。
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