スノードロップ

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 お寝坊さんも、分からずやさんも、皆私を見ると笑いながら渋々納得してくれた。  私の花から小さな春の香りが漂いだし、春の妖精さんの眠りを覚ましてくれる。 「さぁ、冬よ。 もう少しだけ一緒に過ごしましょう。 そして、春よ待っています」  びゅうっと風が私を揺らすが、突き刺すような冷たさはなく、雪が反射した太陽の光に負けないように、こちらも花を咲かせていく。  私の名前はスノードロップ。   待雪草(まちゆきそう)って呼ばれることもあるけれど、ぴったりの名前。  だって、雪の次には春がくる。 そう私は春を告げる『希望』。
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