ゆめのおわり

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ゆめのおわり

今日のまた、少女は絵本を読んでいる。 もう少しで終わりに近づく夢。 少女は知らない。 そんな夢の話を、絵本の結末を。 いつまでもいつまでも読み続けていた絵本は、今日で最後のお話。 少女が結末を知るとき、それが夢の終わり。 追い続けてたことは、いつも唐突に、終わる。 真っ白で無垢な少女は、夢を見ていた。
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