ドタバタ!?白咲家 第1話

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「ふわぁぁ、っ……」 ある少女が目を覚ました。時計の針は5時半を指している。 「──起こすにはまだ早い、か……ちょっと練習してこようかな!」 彼女はそう呟くと、幼稚園児のようにパタパタとせわしなく、短い歩幅でタンスへと向かう。 「あ、あったあった!」 喜びの声を上げると、早速着ていたパジャマを脱ぎ、着替え始めた。 「紐を締めて…帽子はこう被って……」 ブツブツ言いながら着替えている。 「よし!できた!」 彼女はステッキを持った。その姿はまるで魔法使いのようだった。 それもそのはず。だって、彼女は「魔法使い」なのだから───。
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