4人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
ある日、家のリビングで飼い主が転んだ。
「あいたっっ」
この家で、独り暮らし。
八十八才のお婆さん、とうこさん。
膝をしたたかに打ったらしく、しばらく立てないでいる。
クウーン (お婆さん大丈夫?)
ニャオーン (大丈夫か?)
カラカラカラカラ……
縞栗鼠のリンは、絶好調に回し車で回ってる。
「もう、嫌になっちゃう」
心配したさくらがとうこさんに鼻を押し付ける。
「あぁ、さくら。心配かけちゃったね」
さくらの頭を撫でながら、
「あー、年は取りたくないわ」
とうこさんは、痛がっていてまだ立てないようだ。
ニャー (痛そうだな!)
最初のコメントを投稿しよう!