ワン!ニャン?シマリス物語

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ある日、家のリビングで飼い主が転んだ。 「あいたっっ」 この家で、独り暮らし。 八十八才のお婆さん、とうこさん。 膝をしたたかに打ったらしく、しばらく立てないでいる。 クウーン (お婆さん大丈夫?) ニャオーン (大丈夫か?) カラカラカラカラ…… 縞栗鼠のリンは、絶好調に回し車で回ってる。 「もう、嫌になっちゃう」 心配したさくらがとうこさんに鼻を押し付ける。 「あぁ、さくら。心配かけちゃったね」 さくらの頭を撫でながら、 「あー、年は取りたくないわ」 とうこさんは、痛がっていてまだ立てないようだ。 ニャー (痛そうだな!)
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