小学3年生

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しかし、それも束の間。次は美波ちゃんだけでなく、琴美ちゃんまでイジメられるようになってしまったのだ!! 最悪だ。せっかく良い友達が一人増えたのに…。 イジメの内容はこうだ。最初は美波ちゃんの下駄箱の中に、「死ね。デブ」と書かれた紙が入っていたのだ。美波ちゃんは、これを見つけて先生に相談したらしい。しかしそのせいで、いつも美波ちゃんと仲の良かった琴美ちゃんが先生にチクったと勘違いされ、次の日、今度は琴美ちゃんの下駄箱の中にも、「チクるな、死ね。」という紙が入れられていたのだ!! 私は当時この事を知って、何も出来ない自分がとても情けなかったのを覚えている…。 「何で琴美ちゃんまで…。」「2人をイジメて何がしたいの?」「私は何も出来ないの?」この3つが頭の中をぐるぐると回っていた。 この後、担任の先生が暴言の書かれた紙が女子の物であると推測し(あきらかに女子しか持ってない紙に暴言が書かれていたからだ)、クラスの女子だけを教室に集めた。 「何でこんな事をしたんですか!こんな事をして何の意味があるんですか!何か言いたい事や文句があるんだったら先生に言いなさい!!」先生が言った。 (先生、違うんです。嫌な事があってイライラしてるから美波ちゃんや琴美ちゃんに当たってイジメているんじゃないんです。みんな半ば遊び感覚でイジメをしているんです…!そんな事を言っても何も変わらないし、イジメは止まらないんです!)私は先生の話を聞きながらそう思っていた。
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