あの子はイジメられている

小学3年生

「正直に言いなさい。この紙を2人の下駄箱に入れた人は手を挙げなさい！怒らないから正直に手をあげて！」
(先生、そんな事をしたって出て来るわけがないです。先生は何をしているんですか！？)私はこんな事を思っていたが、実際自分もどうすれば良いのか分かっていなかった。いまだに当時何をすれば良かったのか分からない。
でも、美波ちゃんと琴美ちゃんの近くに居る事は出来た。イジメの防ぎ方は分からない。だけど、一緒に寄り添う事はできる。私はそう考えた。

話を戻そう。当然自分が紙を入れたという子は出て来なかった。当然だ。
そして、イジメも止む事なく継続された。