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⒊町
もう何日歩いただろう。腹が減っては食べ、疲れては寝の繰り返しだ。この生活にも飽きてきた。
たまに川とか湖とかあるがあれは飲んではいけない。初めて見た時嬉しくて、思いっきりがぶ飲みしたら 腹を壊してしまったからだ。
幸いスライムゼリー(スライム倒して出てくるやつ)を食べれば喉が潤うから良いんだけどな。そういえばスライムを倒すのも楽になってきたんだよな。でもずっと食べてるからそろそろ飽きてきた。
(ポタ)
ん?
(ポタポタ)
これって?
(ザーッ)
雨だ!うわーついてねー。最悪だ。寒いし。
そうだ!転生したんだから転移ぐらいは使えるんじゃね。期待はしてないけど使ってみよ。
『転移』
その瞬間光が俺を包んだ。
転移先は町周りには人がたくさんいる。俺は驚きのあまり
「えぇえええ⁉︎」
叫んでしまった。騒がしかった周りが一瞬で静かになり、俺を見ている。俺は急いで近くの路地裏に逃げ込んだ。
町にはまた騒がしさが戻る。驚いた、本当に転移できるなんて。俺は路地裏から別の通りに出て、町の探索を始めた。
町の探索を始めて気づいたことがある。見たこともない文字が読めることだ。これも転生者の特典なのだろう。
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