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⒌仲間
草原に戻ってからビンにスライムゼーリを詰みはじめた。ビンがすぐに満タンになった。そろそろ別の町に向かうか。と言っても転移は調整できない。町に行きたいと思えば町に行けるがどこの町に行けるか分からない。
『転移』
俺の周りを光が包み始める。
うまく転移できたようだ。顔を上げてみると…でかい城が目の前に建っていた。周りを見てみると門があった。近くに番人らしき人が立っている。話しかけてみる。
「ここってなんですか?」
「お前は誰だ」
「旅の者です」
「そうか、ここは王国だ。普段はお前みたいなやつも入れていたのだが、昨日近くの町に転生者が現れたんだ。それで今ここは閉鎖中ってわけだ。」
たぶんそれ俺じゃん。
「まぁ、ギルドに入っていれば入ることができるんだがな。」
「そうなんですか、忙しい時にすみません」
そう言って俺はその場を離れた。しかし諦める気は微塵もない。転移でなんとか入ることができるか?試してみる。
『転移』
光が俺を包む。
目の前には城がある。うまく転移できたようだ。突然猛烈な疲労が俺を襲う。そのせいで倒れてしまった。
「大丈夫か兄ちゃん!」
誰かが声をかけてくれた。
「これを食べな」
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