窓際の子守唄は、稲穂の漣。

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窓際の子守唄は、稲穂の漣。

退屈していた。 知り合いがまったくいない高校生活のオリエンテーションから、ずっと退屈していた。 そんな春からすっきりしない6月を迎えた高校1年の初夏、ウチの公立高校へ教育実習生として、“あの人”はやってきた。 ウチの公立高校は13クラス。科目も文系、文系書道、理系、英語、美術、音楽と別れていて、高校の建物内にも色々な設備がある。 外観からして一風変わった創立4年目の校舎で、制服のブレザーも指定の革靴も、蝶のモチーフで有名なデザイナーさんのものだった。
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