So happy!

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So happy!

『えー。それでは新郎、優介君。新婦、萌子さんに乾杯!』     涼太の音頭でグラスが掲げられや披露宴パーティーの式場は拍手に包まれた。   それではご歓談ください、と言い涼太は立食を楽しむ幼馴染みの元に歩んだ。   「それ、梓がブーケをもらったのか」   「うん。でもさ。一緒に来た彼氏、私達の一個上の優介の先輩なんだけど、これ見てどこかに行っちゃったんだよね。おかしいな……司君、知ってる?」   「なんか血相変えてあのドアから出て行ったぞ」   「結婚指輪でも買いに行ったのかな?アハハ」   知り合いばかりの和やかな雰囲気のパーティーであったが、司はどこか落ち着かない様子だったので、涼太は気になって尋ねた。   しかし彼は別に、と言って、答えてくれなかった。   するとその辺にブーケを置いてきた梓が花嫁に話しかけていた。   「ねえ、麻友も来るんでしょう?」   「その予定なんだけど。お仕事を抜けてくるって話なの」   「萌子。麻友は本当に来るんだろうな」   「司君はさっきからそればっかりで。あのね、今日は私の結婚式なんですけど」
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